お品書き

大福やお団子などが代表の上げられる朝生菓子（餅菓子）に対し、練切やきんとん等季節を表現じた上生菓子（蒸菓子）があります。当店で主に作成している菓子は上生菓子ですが、お茶請けの菓子として作らせて頂いています。お茶請けの菓子として重要な事は、主役である『お茶』の味を損ねない事です。お茶の味を引き立てる為、すっきりとした甘さに仕上げ、菓子を食べた後お茶を飲んだ時に、口の中の甘さとお茶の渋みが調和し、『美味しい』という感動に繋がります。

九州の洋菓子の激戦区でもある博多で一ヶ月研修して学んできました。九州は甘いお菓子が受け入れられている土地柄もあり、甘辛い味付けが好きな新潟県民にも好まれると思い作っています。季節に応じて和の要素を取り入れた洋菓子の作成にも取り組んでいます。
和洋折衷のお菓子がコンビニ等で受け入れられる中、洋菓子と和菓子の境目が近年無くなっているように感じます。和菓子職人ならではの視点で作製した洋菓子も是非ご賞味ください。

焼菓子と言っても、和菓子では栗饅頭や月餅など餡を中に入れ焼き上げる菓子から、マドレーヌやカステラのような生地そのものを味わう焼菓子があります。日持ちがする焼菓子ですが日本人の好みに合わせて、前者では包餡の技術や餡の配合、後者では生地をしっかりと乳化させ、しっとりとした食感を大事にしています。焼菓子は素朴な味のものが多く、食べるとどこか懐かしい『ほっこり』する菓子を提供しております。